先日鹿児島市教育委員会と鹿児島県内のいくつかのフリースクールとの間で意見交換会が開かれた。
鹿児島市の教育委員会では初めての試みとのことだった。

そこでの意見交換会はいろいろな実態が分かる貴重な場だった。
まず10年近く運営をされてきた鹿児島のフリースクールと、
私たちのような令和からできたフリースクールとの温度差だった。

長年やってこられたフリースクールでは、学校に行きづらい子供の在籍する学校から、出席扱いをしてもらえない、どうにかしてほしいという不満の声が多々あった。

私たちのような新しいフリースクールはそのような苦労されてきた経緯を知らないため、今学校との連携が取れている現状を踏まえて、その先にあることを見据えた意見を出した。

このような意見交換会を2回3回と回数を重ねていく予定だという市教育委員会が設けてくれた貴重な場であった。

このような意見交換会の場を市教育委員会が持ったのも、いろいろな子供たちの現場の問題を踏まえて、うまく民間施設と連携を取りたいという表れだと思う。
フリースクールに通うことで、出席認定するための、チェックリストというのも市教育委員会が発行していた。画期的な、前に進んでいる出来事だと思う。

学校側だけでは対応しきれなくなっている子供たちの問題にどう解決していくか、あらゆる枠を越えて対処していく動きが出てきたのだと思う。

その証拠に、最近多くの問い合わせが増え、これから不登校生の為のフリースペースを作りたいがどうしたらいいかとか、実際にフリースクールを運営しているが、どのように子供たちを受け入れたらいいのか等アドバイスを求められることも多くなった。

このように、皆で知恵を出し合って、より良い居場所や相談場所が増えていき、大人も含め子供達が伸び伸びと過ごせる環境が広がっていけたらと思っている。

それは鹿児島を拠点にあらゆる場所に波及し、世界中が豊かになることをイメージしている。
コロナ禍でインターネットやオンライン化が急速に広まったことが、そのスピードを速めてくれたと感じている。


このような大切な芽を育てながら、目まぐるしく変化する時代に、その変化をキャッチできる自分を作っておくことがとても大事になってくるように思う。
そのような自分でありたいと改めて思えるような出来事であった。

NPO法人しののめフリースクール
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