スクールカウンセラーで、ある高校を回ったときのこと。
先月カウンセリングに来てくれた男子生徒が気になり養護教諭に
「〇〇くんどうしてますか?」
と聞いたところ
「〇〇くん、全く学校に来れなくなって。幼さゆえに」
私は、理解ができず
「幼さとは?」と返したところ
「頭が痛いということを言い訳に来てなくて。
夜ゲームばかりみたいで」
「……」
私は正直驚きで言葉に詰まった。かろうじて私は、
「私は先生とは認識が違って、学校に来れないくらい頭が痛かったり、体調が良くないんだと思いますよ」と返した。

子供たちの体調不良は至る所で聞くが、真っ直ぐに出している子供のSOSをなぜ大人はそのまま受け止めてあげられないのだろう。
仮に学校に来たくない理由を体調不良にしていたとしても、その背景に大人が意識が向かない、寄り添えないのは何故なのか。
そもそも、寄り添っているつもりで、寄り添えていないことに気づいているのか。

今年はあらゆる学校で大人向けのゲートキーパー研修を予定しているが、その辺りの問題を伝えていき、気づきを促せるような研修になると良いなと思う。



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